私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

弁護人(韓国映画)

釜林事件(ふりんじけん)-1981年に,韓民国の釜山で発生した事件。大学生や社会活動家たちが拘留され,尋問された。22人の被告のうち19人に1年から7年の有期懲役の判決が下されたが,事件の中では,逮捕した上での自白の強要があったとされる。「釜林事件」という名称は,同時期にソウルで行われた同様の捏造弾圧事件である学林事件を踏まえた「釜山学林事件」の意味。

ソン・ガンホ主演,2013年の韓国映画,「弁護人」。実在の釜林事件を題材にした映画です。劇中では,「読書会事件」と呼ばれ,単なる読書会がアカの集まりとして弾圧されていました。 ひとまず,映画のタイトルに惹かれて鑑賞しました。弁護士の生き方を考える上で,非常に響くものがある事件でした。当初は,不動産ブームに乗っかって司法書士の仕事を奪い,「あなたの大事なお金を守ります」と銘打って税務で財を築くなど,お金もうけに走っていた弁護士が,ある事件をきっかけに,いわゆる人権派弁護士として,国家権力と闘っていく。そんな物語です。韓国では,動員総数1100万人の大ヒットだったとか。

韓国の刑事弁護法制はわかりませんが,法廷の尋問等は,少なくとも日本の法制を参考にしたら相当に問題があると思いました。主尋問なのに誘導尋問。威圧的尋問。意見を押し付ける又は意見を求める尋問。そうした細かな点はともかく,しかし,談合・デキレースに近い公安法事件に一石を投じ,最後まで闘う姿は,考えさせるものがありました。

韓国映画は,,,とひとくくりにすると怒られそうですが,オーバーで演出過剰と思われるところもあるものの,ストーリーは実話を元に考えさせる内容で,ぜひ多くの人に見ていただきたいと思いました。(拷問のシーンなど,グロイシーンもありますので,ご注意を。)


ブロガー: 弁護士西村幸太郎

豊前の弁護士です。