私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。
リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~
リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~,観ました。
村松謙一弁護士は,企業再建専門弁護士。「会社の生死は経営者や従業員の命に繋がっているから100%再生する必要がある」と説く。
…といっても,面識があるわけではなく,受け売りです。
普段,どちらかというと破産事件を多く扱い,申立人代理人業務・管財人業務に追われている身としては,さきの説諭の耳が痛いです。破産が楽ということは決してないと思いますが,経済活動を止めて清算に注力するよりも,事業は動かしながら,背景では再生のために奔走するという方が,かなりの労力,総合力が必要なのだろうなと想像するところです(最近は民事再生・会社更生の申立て自体少なくなっていると聴きますが,私は,小規模個人再生ならともかく,大規模なそれらは経験したことがありません。)。
私的再建,民事再生,乗っ取り屋対策のための破産申立て,MBO(マネジメント・バイアウト),LBO(レバレッジド・バイアウト),民事再生申立に対する即時抗告申立,スラップ訴訟など,さまざまなエピソードが出てきて,勉強にもなりました。「絶対にあきらめない」「何とかなります」という弁護士の姿は,どうしても安西先生(スラムダンク)を彷彿とさせてしまうところですが,事件処理において,依頼者の利益を最大化させるため,諦めず最大の努力をすることが,どれほど大切か,改めて学んだような気がしました。
法学的なことを措いておいても,企業の人間模様,ピンチを乗り越えて進んでいくストーリーは,ドラマとして十分に面白いと思いますので,どなたにもおすすめの一作です。