私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。
レビュー 優位に立てる「刑事力(デカリョク)」コミュニケーション20の述
元捜査一課刑事 佐々木成三 「優位に立てる「刑事力(デカリョク)」コミュニケーション20の述」
ジャケ買いになりますが,警察実務の一端に触れて今後の刑事弁護に役に立つかな,くらいの気持ちで読みました。なかなか面白かったです。
・刑事は究極のサービス業。身だしなみ,第一印象は大事。張り込みなどでどんどん気にしなくなってしまいそうになりがちだが,車の中に歯磨きセット,くし,整髪料,シャワー用タオル,爪切りを必ず置いていた。
・捜査関係事項紹介協力依頼書には,「お忙しいところ申し訳ありません。●●事件の犯人検挙のため,ご協力お願いします。よろしくお願いします。佐々木成三」と感謝の言葉を添えた付箋を必ず貼る。
→ 私も見習わなければと思いました。たとえば,交通事故を取り扱うと,日々,整形外科に対し,カルテ開示請求をするということを行っています。当たり前のように淡白なお願い文書のみ出していましたが,もっと感謝の念をお伝えした方がよいかもしれない,と顧みました。少なくとも,感謝の念を忘れないようにしたいです。
・ ペットボトルに入っているのは「水」ではなく「透明な液体」,人は無自覚に先入観を持つ。
・ 他人から聞いた情報は事実としてインプットしない。他人からの伝聞の方が正確な情報のように思えてしまう場合があるので注意する。推測の情報と客観的な情報は分けて報告する。細かく裏を取って確認できなければ,事実としてインプットしない。
・ 親切な日本人は(よく知らなくても)質問に答えようとしてくれる。人は「できるだけ役に立ちたい」という親切心から,よくわかっていないことでも知っているかのように答えたり,根拠の薄い事実をもとにアドバイスしてしまうことがある。
・ 「ローソンの看板を描いてみてください」で正確に書ける人は少ない。写真をみせて,「あー,これこれ」となったとしても,「これは本物のローソンの看板だと思いますか?」と聞けばとたんに自信がなくなる。正確な情報かどうかは,「本物のローソンの看板を見に行く」ことである。
・ 嘘には真実に近づくためのヒントがある。なぜ嘘をついたのか?嘘をつき続けることは大きなストレス。嘘の記憶は薄れやすい。
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いろいろ示唆の多い内容でした。
今後の業務に活かしていきます。