私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。
家づくりの品格 レビュー
安成信次著「家づくりの品格」
山口県下関市を本拠地とする,地元工務店,安成工務店。その二代目社長が想いをつづった書籍です。同工務店が理想と考える木造の家づくりについての詳しい説明や,その完成形に至るまでの紆余曲折が描かれていて面白い。
安成氏は,同書において,「日本らしい快適な家」のための七原則について,以下のように述べています。
①日本の家づくりの根本にあるのは「高湿度対策」である。
②その土地の「風通し」を最も重視すべきである。
③木など自然素材が持つ調質作用(結露しない)を最大限活用する。
④国産の木や自然素材が,日本の気候風土にかなっている。
⑤昔の家の欠点である「寒さ」は,「断熱」によって解決できる。
⑥「省エネ」と「健康」を両立する音は「自然素材による断熱材」だけである。
⑦家の骨格である基礎・構造・屋根・断熱材・外部建具は,お金をかけてでも「本物」でつくる。
これらを踏まえた理想の家づくりは,「国産材の構造材,床は無垢材,珪藻土の壁などの木の家に断熱材はセルロースファイバーのデコスドライ工法」という組み合わせだと言います。
①身近なリサイクル自然素材である新聞古紙を利用し,製造から廃棄までのライフサイクルを通し環境負荷が少ない。CO2排出量がきわめて少ない。
②「断熱性」と「調質性」,「吸音性」をあわせ持つ多機能な断熱材である。
③セルロースファイバーを高密度に施工することで「機密」も十分にとれる。
④“調質機能が高い”ので,からっとさらっとした室内空気の家に仕上がる。
⑤最小限の冷暖房で家じゅうが温かく,また涼しい。
⑥「省エネ」と「健康」の両方を実現する唯一の家づくりである。
といった優れた諸点があると言います。
昨今,震災等の影響で,丈夫な家,鉄骨の家が注目を集めていると聞きますが,そうはいっても昔ながらの木造の家が大半な現状はまだまだ続きそうです。鉄を扱うにはある程度の規模がある会社でないと難しいでしょうが,木造はどんな業者でも一応扱えると聞いたことがあります。それ故,どんな木を使うのか,どんな施工をするのか,どんな個性があるのかなど,業者により千差万別で,家を建てる側からすれば,考える・選ぶ楽しみというのがあるのかもしれません。
弁護士業務との兼ね合いで言いますと,私も多少ではありますが建築事件を扱った経験もあれば,豊前に来てからもお目にかかっています。やはり,自分で建てたことが有るか無いかは,経験値として大きい違いになると思いますし,その際にある程度勉強していけば,今後の業務にも役立つでしょう。身の回りの事象全てが勉強だと思って,日々,研鑽を積んでおります。今後ともよろしくお願いいたします。