私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

物的損害-修理について

交通事故に遭えば,ほとんどの場合,物損は問題になり,修理費が問題になります。全損になる場合も,特に経済的全損の場合は,修理費の金額との比較になりますから,やはり修理費の検討は重要と思います。修理費の検討に役立つ知識について,備忘メモを。

1 自動車の浩三

大きく,ボデーとメカニカルの2つになります。

ボデーは外装部品,骨格部品,内装部品などになり,事故で損傷を受ける主な部位です。

メカニカルは,エンジン,動力伝達装置,サスペンション,ステアリング,ブレーキ,その他の,走る・曲がる・止まるに必要な部位です。

ボデーはモノコック(1つの殻)ボデーとフレームボデーに分かれ,現在販売されているほとんどの乗用車はモノコックボデーです。

ボデーを構成する外版パネルは人間でいう皮膚であり,ボルトで取り付けるものや溶接で取り付けるものがあります。内板骨格パネルは人間でいう骨であり,溶接で取り付けるものがほとんどです。

各社安全性向上に努めていますが,衝突安全ボデーにおいては,効率よく損傷(変形)する構造がとられており,意図的に変形する場所(クラッシュブルゾーン)を設定しています。損害評価の際は,変形しやすい場所に留意する必要があります。

2 修理見積の構成要素

工賃と部品費で構成されます。

工賃には,①板金工賃,②取替・脱着工賃,③塗装工賃,の3つがあります。

3 見積書の見方

ユーザーが内容を理解しやすいよう,基本的なルールがあります。

見積書は,一般的に,前部損傷車の場合,前から後ろの順で,後部損傷車の場合,後ろから前に記載されています。作業の種類毎に記載されています(ボデー→メカニカル→塗装)。

4 修理復元の原則(要件)

①性能(構造・機能)の回復  構造及び機能を回復させること

②安全性の確保  保安基準に適合させること

③耐久性の確保  修理箇所に防錆対策を施すこと

④美観の回復  修理箇所の美観を回復させること(主に塗装)


ブロガー: 弁護士西村幸太郎

豊前の弁護士です。