私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

新紙幣が発行されました!

※スタッフ投稿です※ 令和6年7月3日,いよいよ新紙幣が発行されました。 皆様はもう,お手にされましたか? 弊所では当日,所長が早速両替をしてまいりました。 「次のお札は,エジソンかな?」と嬉しそうにしていた息子の姿が印象的です。

弊所からすぐ近くの,大分県中津市は,ご存じ福沢諭吉氏の出身地です。 偶然,中津市役所へ行くと,テレビ局の方が中津市民の方にインタビューしておられました。 私も声を掛けられたのですが,中津市民ではないので遠慮させていただきました(^^;

さて,新紙幣に起用されたお三方について,改めてご功績を振り返りたいと思います。

渋沢栄一氏 江戸の末期に生まれ,徳川慶喜に仕えたのち,大蔵省に入省,退官後は数多くの企業の設立に携わり,実業家として活躍。

津田梅子氏 6歳でアメリカに留学,11年に渡り学び,帰国後は女性教育のために尽力した。 ヘレンケラーやナイチンゲールとも対面している。

北里柴三郎氏 日本の細菌学の父。破傷風やペストのほか,赤痢など数々の病に対して熱心に研究を行った。 福沢諭吉の支援で,伝染病専門の研究所も設立している。

お三方とも,たくさんの人々の人生を大きく変えた方ですね。 弁護士はもちろん,我々スタッフも,様々な方の人生が大きく変わる場面に接します。 そんな弊所の経営理念は,「奉仕のための練達」です。 職種に関わらず,自らを高め,ご縁のある方へ最大限の価値を提供できるよう,所長が想いを込めたものです。

新紙幣発行をきっかけに,今一度,自分が後世にどのように語り継がれたいのか考え,また日々の練達に励むことができますね!

陽はまた昇る

※スタッフ投稿です※ 先日,所長の勧めで,「陽はまた昇る」(2002年,東映)を鑑賞しました。

「陽はまた昇る」は,VHS誕生にまつわる物語です。 VHSを知らない世代の方には,DVDをイメージしていただけると分かりやすいと思います。私の幼少期は,週末にVHSがずらりと並ぶレンタルビデオショップに行っては,大好きな映画を借りてくるというのが楽しみでした。

この物語には,突然の人事異動や人員・コスト削減の指示,信頼していた部下の退職など,一難去ってまた一難の中,懸命に生き抜いた人々が描かれています。 DVDパッケージ裏側には,大きな文字で「VHS誕生に隠された奇跡の逆転劇」とあります。確かに,結果的には逆転劇だったのかもしれませんが,間違いなく言えるのは,本物の志を持った人間の生きざまを観ることができるということです。 基本的には主人公の加賀谷静男(西田敏行)が中心の物語ですが,周囲の人々の様子も細かく表現されており,大変引き込まれました。 かっこいいのは,主人公だけではないのです。

鑑賞後,ぜひ感想を書きたい!という気持ちになりました。というのも,日々当たり前のように生きているが,そこに志はあるのだろうか,と強く自問する機会になったからです。 事業部長という立場である主人公のように,自ら決めた計画や目標に責任を持つということ。そして,主人公を支えた人々のように,与えられた役割に責任をもって,熱意をもって,一生懸命に取り組むということ。 どちらも,まだまだ足りないと感じています。 まだまだ,できることがある。

主人公の加賀谷事業部長の姿は,とても素敵でした。 突然の配属に動揺しながらも,241人の部下全員の名前を懸命に覚えたり,「下請け会社」ではなく「協力会社」と呼ぶよう指示したり,数値・数字ではなく人脈や社員プロフィールなどの「財産」をまとめた資料を作るよう指示したり,とにかく人を大事にしています。 気が弱く,決してセールストークが上手なわけではない,それでも,熱意がたくさんの人に伝わっています。それは言葉だけではなく,行動が伴っていることも理由でしょう。

主人公の他に誰かひとりを挙げるなら,大久保次長(渡辺謙)です。 この映画の中で,最も変化の大きい人だったと思います。 大久保次長は,当初は主人公が何を言っても「できません」「無理です」と即答していました。確かに,大変厳しい状況のなかで,できない理由がいくらでもあったというのは納得です。それでも「やる!」と決めた主人公を,とても苦悩しながら支えていました。 そうしてついに,主人公が社員に提案をするとき,驚いて固まっている社員の中で真っ先に拍手をするまでになりました。クライマックスの逆転劇のきっかけも,大久保次長のひらめきがあってのことです。 当然,人はそう簡単に変われるものではありません。それでも,静かに,諦めず,ふてくされず,一生懸命生きてきたのだと思うと,本当に尊敬しかありません。

どんどん移り変わっていく時代のなか,本当に大切なものは何か。 それを考えさせてくれる,大変すばらしい映画です。

2021年度支部交流会

令和4年2月5日(土)午後1時30分~午後5時,九弁連司法改革問題に関する連絡協議会が運営する2021年度支部交流会が開催されました。

この会は,毎年執り行っています,年に1度の,裁判所支部管内で活動する弁護士の交流会です。その年その年のテーマを設定し,事前にアンケートをとり,情報共有,問題の深掘り,意見交換を行い,その後の運動に生かすための糧としています。

ここ数年は,弁護士業界全体としても関心の高い「民事裁判手続のIT化と支部問題」を連続で取り扱ってきましたが,今年も,いよいよ令和4年7月までには全支部でWebの裁判が導入されるという状況を受け,今一度現在の到達点と改めて問題点の検討を行うべく,テーマとして設定させていただいております。

大阪弁護士会所属・民事訴訟法(IT化関係)部会委員・阿多博文先生をお招きし,1月28日に定まったばかりの要綱案をベースにIT化の議論状況について,わかりやすくご解説いただきました。そのうえで,質疑及び意見交換を行っていきました。活発な意見が出て,有意義な意見交換ができたのではないかと思います。

参加者から出ました,「支部の弁護士として考えていかなければならない問題点」の指摘も,大変示唆に富むものでした。

①裁判官非常駐支部において,本務庁の裁判官がWebで裁判することを求めるか。実現すれば非常駐支部で開廷日が制限されるという問題は解消する反面,そうであれば支部の箱は必要ないとなりかねず,長い目で見れば支部の統廃合を誘発するおそれがある。

②支部裁判官でも,本庁の裁判官2名と組めば,合議ができる可能性がある。そのような形で,支部に合議を組み入れていくことを求めるか。支部機能が拡充する可能性と,支部の箱が必要なくなる可能性の両面を秘めている。

③中心部の大規模事務所が,地方の事件を処理することになる可能性をどう考えるか。中心部では楽観論が多い。地方の弁護士としては,地域に根差す活動をしていきたいと思っているが。

④本人訴訟のサポートが支部にどのような影響を及ぼすか。

⑤支部の機能の縮小の可能性をどう考えるか。長い目で見れば,みながITを活用できる時代が来るかもしれない。そうすると,支部の建物は必要なのかという議論になりかねない。平成初期の統廃合は裁判所主導で勝手にやられてしまったものであることを忘れてはいけない。「ここだけは残してほしい」という守りの活動をしていくべきではないか。

私も,また協議会も,引き続き考えていきたいです。

その後,支部の実情に関する意見交換,そして特別講演として,来年度北九州において九弁連大会が開催されることから,小倉の本庁昇格問題に関するご報告をいただきました。

支部におけるzoomを活用した相談の可能性,法テラスを利用した電話相談の可能性などを知れました。支部の弁護士がいきいきと独特な活動をしているさまを垣間見れて,同じ支部弁護士として非常に励みになりました。小倉の本庁昇格問題は,問題点等を端的に知ることができ,今後の活動の糧としていきたいと思いました。

運営側の事務局長職を拝命しておりますが,今回も機器等の特段のトラブルもなく,滞りなくプログラムが終了し,ほっとしているところです。参加していただきましたみなさま,お疲れ様でございました。運営側のみなさま,ご協力ありがとうございました。

また来年も,充実した会にしていきたいと思います!

もう失敗しない遺言・相続対策セミナー

令和4年2月6日(日)午前10時45分~午前11時45分,豊前市市民会館中会議室にて,弊所主催の「もう失敗しない!遺言・相続対策セミナー」を開催しました。

この週末は,雪まで降るような寒さの強い週末になりましたが,それにもかかわらず,想定していた人数をはるかに超える参加者にお集まりいただき,約15名の方々にお聞きいただきました。いつまでも学ぼうとする姿勢に頭が下がります。場所を当初予定していた小会議室から中会議室へと変更したり,換気を実施したり,検温・手指消毒を実施したり,ソーシャルディスタンスを保つように呼び掛けたり,あまり向き合わないですむような配置にしたり,パーテーションを用意したりと,考えられるコロナ対策はバッチリ行ったつもりです。今後も企画いたしますので,引き続き安心してご参加いただければと思っています。

盛りだくさんの内容をお話しいたしまして,時間との兼ね合いや話す分量については再検討の余地はあるかと思いますが,セミナー後に数名の方とお話しをした限りでは,みなさましっかりお聞きいただいていたようで,大変ありがたいと思いました。

セミナー特典として,遺言・相続サポートネットや,無料法律相談を実施しています。引き続き,1つでも幸せな相続が実現できるよう,精進していきたいと存じます。

弁護士過疎偏在地域と裁判のIT化

来週には,九弁連大会があります。年に1回,九州・沖縄の弁護士が(本来であれば)集って行う大会です。昨今の状況にかんがみ,Web開催になります。

そのなかに,九弁連の「決議」「宣言」というものがあります。今年度は,私が事務局長をつとめます,司法改革問題に関する連絡協議会より,民事裁判手続のIT化と裁判所支部に関する決議を提案し,九弁連理事会で決議いただきました。

既に決議されているため,九弁連のHPでも,決議が確認できます。ぜひご一読ください。

今回,決議の起案と上程に深くかかわりましたが,毎年,決議や宣言をするため,どれだけの時間と労力がかけられているか,どれだけ大変なものかが,身に染みてわかりました。正直,事務方として相当にしんどかったですが,無事に決議がなされ,その過程で支部に関する問題につき真剣に議論いただいたことは,地方の市民や弁護士にとって,非常にプラスになったのではないかと思います。私自身も良い経験をさせていただきました。

10/22の九弁連大会において,この決議についても,報告がなされると思います。楽しみです。

ワクチン接種しました。

ワクチン×2,接種してきました。

多少,鈍器でなぐられたような痛みが生じたりといった副反応がなかったわけではありませんが,よく言われている熱などは,いまのところ出ていません。

配偶者も接種が終了しております。少しでもお客様の安心につながるかなと思います。

ワクチンは重症化を防ぐ役割しかないという話もあるようですし,もちろん,今後も,対策は万能に行ってまいります。

九弁連・夏季研修会でお話してきました!

私は,現在,九州弁護士会連合会の,支部特有の問題を取り扱う協議会の事務局長をつとめております。九弁連では,夏季の理事会のあと,毎年研修会を行っていますが,本年は,上記協議会の委員長である上田英友先生と,僭越ながら私がお話をさせていただきました。

上田先生からは弁護士過疎偏在問題の全般的な話を,私は実情を踏まえた過疎偏在弁護士の必要性などについてお話をさせていただきました。上田先生のお話はさすがで,しっかりとしたデータをもとに,名古屋宣言から始まって,弁護士過疎偏在問題への取り組みの歩みをお話されており,私も大変勉強になりました。

私は,弁護士が身近にいるということが何よりアクセス向上に寄与することなどを中心に,過疎偏在弁護士の存在意義について自分なりにお話しさせていただき,一方で,過疎偏在弁護士がどんな悩みを抱えているかについて,簡単にですがお話しさせていただきました。

理事会クラスの先生方に,いかほど参考になったかはわかりませんが,少しでも支部,弁護士過疎地へ目を向けるきっかけになってもらえればと思います。

がんばらなくても 死なない

竹内絢香「がんばらなくても 死なない」(KADOKAWA)

コミックエッセー読みました。内容に感動しましたので,コメントしておきたいと思います。

褒められても謙遜してしまって,友人の一言で,謙遜は美徳のようで,実は相手のことを考えられていない身勝手な行動なのではないかと気づくエピソードがありました。このエピソードに限らず,作者の方は,割と自己肯定感が低めなのかなという印象です。でも,いろいろな局面で,作者のような思考をたどってしまいがちな方も多くおられると思いますので,(私も含めて,)多くの人に共感できる内容が含まれているのかなと思います。もともと自分はこう考えていたけど,こういう考え方に変わっていったという「変化」が綺麗に描かれていて,非常にわかりやすく,ためになりました。仕事のなかでも役立ちそうですし,お客様のことを理解するうえでも,考え方が参考になりそうです。

なかでも私がお気に入りなのは,「完璧主義の私が,卒論に悪戦苦闘していたら,教授から,卒論で大事なのは『おわらせること』だと指摘を受けたエピソード。そうですよね,弁護士も,完璧な準備書面を書きたいと常々思いますが,(期限までに)おわらせるのが大事ですもんね(ちょっと違うかもしれませんが。)。たびたび出てきます教授の一言は,なかなか面白いです。

自分が実際に悩んできたことについてしたためていること,1話1話はそれほど長くなくストレスなく読めることなどから,おすすめです。

この本では,その考えに至るまでの具体的な経過や,背景となる作者自身のことなどについては,簡単に触れられているだけですが,そちらも別途またしたためていただければ,言いたいことがより深く伝わるかもしれませんね。

考え方がとても参考になると思いました。みなさまもぜひ1度読んでみてください。

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