私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

支部交流会

平成30年3月17日13:30~17:00,@福岡県弁護士会館3F,第9回支部交流会が開催されました。九州管内の支部管内で活動する弁護士が一堂に集まり,情報共有や意見発信などをすることを目的とする会です。私も,毎年,参加させていただいていますが,支部特有の司法アクセス等の問題につき大変勉強させていただいております。豊前市での弁護活動にも役立てることと思います。

今回は,支部管内における法曹人口の増減の問題,刑事事件に関する問題,家事事件に関する問題などについて活発な議論が交わされました。私は,司会を担当させていただきました。

支部においては,たとえば,事件の難易度の高い場合などは,本庁などに起訴されるなどして,遠方で裁判をしなければいけないなどということがあります。そもそも留置施設が遠方にあったり,起訴されると遠方の拘置所に移送がされたりと,距離の問題が切実です。遠くなればなるほど,頻回な接見が困難になり,被疑者・被告人の権利が守れなくなるかもしれません。共犯事件では,被疑者・被告人が分散留置されることで,接見が遠方になることもあります。それから,女性被疑者・被告人は,別の被疑者・被告人からの奇異の目などから避けるため,留置できる警察署などが決まっていることが多いですが,いきおい遠方になることが多いです。設備的な問題などで,支部での事件の記録のコピーが難儀したり,判決が出たはいいが,そこから被疑者・被告人が(遠方で)自宅に帰れず困ったケースなどもあります。支部では裁判員裁判ができません(小倉支部を除く)が,支部の弁護士が本庁で裁判員裁判となると,連泊が必要になって,過剰な負担があるという問題もあります。その他,身柄拘束された被疑者を開放する手段として準抗告という手段がありますが,判断を3人の裁判官でしなければならない関係で,裁判官の少ない支部では判断できず,記録を送ったり判断を仰いだりするのに時間がかかるという問題もあります。種々の問題があり,ある程度問題意識の共有も進んでいますので,これをうまく発信して,改善を図れるよう,努力していきたいと思います。

家庭裁判所の問題については,家事事件が増加傾向にあることとあいまって,法曹関係者の中でも,また利用する市民からしても,関心の高いテーマではないかと思われます。

実は,私は,この交流会を企画運営する協議会の副委員長を拝命しております。今後はより内容の充実した,または具体的な改善を目指した交流会になるよう,さらに努力を重ねていきたいと思います。その前提として,まずは自分の活動する地域での日々の業務に邁進し,地域の実情・問題点を把握するとともに,改善のためのアクションを重ねていきたいと思います。

行橋市の交通事故の現状(西日本新聞より)

目を引く記事があったため,引用します。 本日の西日本新聞・30面(北九州版)です。

「県内の35警察署で交通事故の重傷者が3番目に多い行橋署は1日、『交通事故リデュース(減らす)50日作戦』と銘打ち、取り締まり強化などの事故抑制策に乗り出した。」「同署によると、今年1月から9月末までの管内の人身事故件数は821件(前年同期比69件増)。死亡事故はないが、重症者数は43人(同12人増)。このため同署は期間中、飲酒運転やスピード違反の取り締まりに努め、署員による朝晩の主要道路の立番なども行うという。」

行橋市には,裁判所や警察署がありますから,よく通りますが,重傷事故が多いという評価の土地ということのようです。何が原因でそうなっているのかが気になりますが,飲酒運転やスピード違反が多いということなのでしょうかね。車が必須の地域ながら,飲酒が可能な飲食店も相応にありますので,気を付けなければならないですね。

弁護士は,事故後の賠償請求の段階でかかわることが多いですが,本来,事故など起きないのが1番です。個々の意識を高めるとともに,警察にも頑張っていただいて,少しでも事故の少ない社会になっていけばと思います。