私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。
タグ付け: 豊前
くぼてん君
本日の西日本新聞。京築版。 豊前には、おなじみ「くぼてん」君というマスコットキャラクターがいます。当事務所も、弁護士ver.を利用させていただいているのですね。 地域に溶け込んでいきたいという願いを込めて。
⑧弁護士ver.として掲載されています。 今後とも当事務所をどうぞよろしくお願いします。
卓話
平成29年3月16日(木)13時~,@築上館,豊前ロータリークラブ例会の卓話(講演)を担当させていただきました。
私がどうして豊前市で開業したのか,弁護士がどんなことをしているのか,豊前市でどのような活動をしていきたいかなど,日常的なことをお話しする中で,地域貢献(ロータリークラブでも「奉仕」活動を行うということを掲げていますね。)の在り方について考えました。
質問の中では,経営者側から見た,そうあってほしい弁護士像のご指摘などもいただき,勉強になりました。
平成29年3月23日(木),午前6時~,@豊前商工会議所,豊前市倫理法人会モーニングセミナーのスピーチも担当させていただきます。守秘義務には気を付けつつも,地域の方々のため,さまざまな情報発信をしていけるといいなと思います。
紛争解決における「和解」との向き合い方
豊前地域に限られないとは思いますが,みなさん,紛争は一刻も早く解決したいと望むものだと思います。その際,和解というのは,非常に有効な手段になります。一方で,本来法定されている権利義務を不当に捻じ曲げることになりはしないかという点は,いつも気を付けています。Win-Winの解決ができるときはこれを目指し,ここまできれいに解決できない時も,当事者の望みをかなえ,かつ,両者納得のいく解決を目指します。
ところで,「和解」というと,「仲直り」というニュアンスでとらえられ,拒否反応を示す方もおられます。しかし,和解は,「紛争解決(終了)方法の1つ」に過ぎず,いつもそのように説明しています。要は,紛争の解決の仕方として,(訴訟という手段もあるけど,)和解という手段もありますよとのことです。和解は,「落としどころ」とも違うと思います。この言葉は,なんだか判断者に「落とされている」という感覚を与え,受けが悪いようです。私は,落としどころという言葉は使わないようにしています。和解は,「互譲」で成立するということは否定できませんが,「妥協」しましょうというと,これまた依頼者には受けが悪いようです。解決に向けた「歩み寄り」をするくらいの感覚でのぞむのがよいのかなと思います。
和解を目指すうえでは,その事件の問題の核心,その事件で当事者が最も問題にしている点を的確に捉え,これにメスを入れることが重要です。ここに一定の解がないと,到底当事者の納得が得られないと思います。そのためにも,当事者の話をよく聞きます。これが,言うは易く,行うは難しで,非常に難しい。日々,研鑽を積まねばと思っています。もちろん,大きい問題を解決し,実際に和解に向かう際は,細かな点にも配慮しながら,和解案を練っていきます。いわゆる付随的な条項で,和解が流れてしまったという事態は避けたいものです。
こうして和解を目指すうえでは,和解のメリットをよく理解しておく必要があります。和解は,訴訟(判決)と違い,①All or Nothingではなく,権利に相応する解決が得られる,②多様な出口(解決方法)がある,③請求原因,抗弁,再抗弁などという訴訟手続上の制約にしばられない判断ができる,④事情にも配慮できる,⑤三段論法にこだわらず,論理性以外の要素も取り込める,⑥一見偶然的に生じた事象なども考慮できる(ユングのいう「共時性の原理」),⑦顕在的な事情だけでなく,無意識化又は潜在的な事情にも配慮できる,⑧必ずしも請求権の有無にとらわれない,などといった,たくさんのメリットがあります。
では,なにを物差しにして,和解を目指したらよいか。ⅰ)成文法,ⅱ)判例,ⅲ)裁判上の和解・調停・仲裁の解決例,ⅳ)学説,ⅴ)諸科学の成果,ⅵ)慣習,ⅶ)道徳,ⅷ)自然法,ⅸ)生きた法(校則など),ⅹ)経済的合理性,ⅺ)ゲーム理論,,,,,などなど,いろいろとありますが,ときには,自ら新しく発見・想像した規範を用いることもあります。地方で難しいのは,ⅵ)慣習との向き合い方だと思います。たとえば,実定法の趣旨と慣習が食い違うような場面では,慣習を尊重しながら穏便に解決を目指すのがあるべき姿なのか,実定法の趣旨を浸透させるために話をするのがあるべき姿なのか,悩むと思います。しかし,いわゆる「悪しき慣習」が問題になる場合などがあれば,後者を浸透させられるよう,努力していかねばと思っているところです。
ざっくばらんに記載しましたが,和解のあり方は,弁護士として活動しながら,いつも頭を悩ませているところです。いろいろな弁護士が,いろいろな方法を実践しており,今後もますます精進せねばと思います。
茶房 山帰来
本日の昼食は,茶房 山帰来(さぼう さんきらい)でいただきました。求菩提山のふもと,卜仙の里の少し先くらいに位置する茶房です。
なかは古民家の雰囲気たっぷり,おしゃれな喫茶店みたいな感じです。サラダそば定食をいただきました。パンは5種類を食べ放題。そばもおいしく,スープやデザート,飲み物までついています。飲み物は,自家焙煎のコーヒーや豊前名産のゆず,かぼすのジュースなど,いろいろ選べます。
とくにパンはおいしかったですね。栗の揚げパンはやみつきになりそうでした。
また行きたいです。
ハンセン病問題の解決を願うつどい
平成28年12月23日,豊前市同和福祉センターにて,「ハンセン病問題の解決を願うつどい 対談;ハンセン病家族裁判~地域が問われている」が開かれました。私も参加しました。
対談するのは,ハンセン病家族裁判原告団長の林力さんと、「生まれてはならない子として」の著者宮里良子さんです。
ハンセン病は,現在は完治する病気ですが,歴史的には,根強い差別にさらされ,隔離政策まで実施されてしまった病気です。私も,直接見たこともなく,司法試験の際に勉強した程度で,経験に基づく生の声を聴いたのははじめてでした。大変勉強させていただきました。
対談の中で,いまの日本の人権教育はつまらないというご指摘がありました。 日本の人権教育というのは,部落差別,同和問題に端を発しているといっていいと思う。教科書にも厚く書かれる。ただ,逆に,きちんと書いておきさえすればいいというようにもみえる。教科書には,差別はいけないよという趣旨のことが書かれる。国の責任などにはほとんど触れられない。一方で,ハンセン病の問題は,すでに解決済みの問題のような扱いだ。過去に,隔離政策をとったというような,歴史的事実は変えられない。なかったことにはできないのに。…
質疑のなかでも,日本の人権教育の在り方についての熱い議論が交わされており,大変参考になりました。
お話のなかでは,先般提起されたハンセン病家族裁判の弁護団の一員である松尾先生から,裁判の経過のご説明をいただきました。先日,国からの答弁が出ており,私が理解したところによると,「差別を助長したことは認めるが,差別をつくりだしたことは否認する。国が作り出すまでもなく,社会的に差別は醸成されていたものだ。」という内容だとのことです。こちらの裁判の経過も見守ります。
林力さんの著書「父はハンセン病患者だった」を購入したので,引き続き勉強し,裁判の経過も追いかけたいと思います。
うみてらす豊前
今日の昼食は,うみてらす豊前で。 私が訪れたときには,すでに30分待ちの状態。といっても,その間,1階の魚売り場をみてまわれるので,手持ぶさたというようなことはありません。 「秋さわら煮つけ定食」を食べたかったのですが,本日は切らしてしまっているとのこと。残念です。 それではということで,えび天丼を。歯ごたえあるえび,げそをいただくことができました。 「うみてらす豊前」,お食事処「豊築丸」は,連日大変な人気を博しており,TVでも紹介されている名所です。 豊前市外のみなさまもぜひ1度,いただいてみてください。
福岡小5殺害事件控訴審
豊前市で起こった,いたましい事件。小5であった女児を殺害した被告人の事件につき,平成29年4月25日,福岡高裁にて,初公判が開かれると決まったそうです。第1審判決は,殺意を認めた上で,過去の判例の量刑と比較して,死刑ではなく無期懲役と判断していました。豊前の弁護士として,経過を追いかけたいと思います。
LGBTを理解する
平成28年11月26日13:00~,豊前市市民会館にて,人権講演会「LGBTを理解する」が開かれました。東小雪さんを講師として,大変興味深いお話をうかがうことができました。
LGBTとは,L=レズビアン,G=ゲイ,B=バイセクシャル,T=トランスジェンダーの略で,「性的マイノリティ」の総称の1つです。LGBTは人口の7.6%,実に13人に1人,学校のクラスに2人くらいの割合になるとのことです。それほどまでに身近な存在なのに,まだまだ広まっていないのは,「声をあげる」ことができない人々が多数いるのかな,と思ったところでした。今後の生活において,自分がかかわる方々に関しても気を付けていきたいと思いましたし,自分の子ども達にも伝えていってあげたいと思えるお話でした。
話のなかでは,学校教育において,先生自らが加害者にならないこと,積極的に関連書籍を備えることなどのお願い,「ホモ」「オカマ」「ニューハーフ」「オネエ」「レズ」「オナベ」などの言葉は用いず,「ゲイ」「レズビアン」「同性愛者」「バイセクシャル」「トランスジェンダー」「性同一障害」などのニュートラルな言葉を使うのがおすすめなどのご指摘,アウティング(カミングアウトしてくれた内容の言いふらし)をしないようにとの注意など,具体的なお話をいただいた上で,今後の生活上の指針になりうる示唆を多数いただいたように思います。
「性」とはなにか,「家族」のかたちは,といった,根源的でありながら難しい問題について,改めて考える機会をいただいたのは,とてもよかったと思います。 帰りがけに,販売されていた「女どうしで子どもを産むことにしました」「同性婚のリアル」も購入。ひとまず前者を読んでみました。東小雪さんと増原裕子さんの「妊活」についてのエッセイですが,そこで,多くの方々が,家族に大事なのは「Honest(誠実)」であると指摘していたところが印象深かったです。内容について詳細を知りたい方は,ぜひ1度読んでみることをおすすめします。
豊前市で,今回の講演会ような素晴らしい活動が行われていることを嬉しく思います。私も,これからも引き続き,積極的に参加していきたいと思います。
開所式・披露会の開催
本日,22日,築上館にて,豊前ひまわり基金開所式及び披露会を開催いたしました。豊前市長,吉富町長,上毛町長はじめ,たくさんの方にご来賓いただき,感謝の念に絶えません。ありがとうございました。
朝から,停電により,ソニックがまったく動かなくなるなど,トラブルもありましたが,それでもなお,予想を超えるたくさんの方にご列席いただき,地元や弁護士会のあたたかさを感じるとともに,今後,恩返しができるよう,市民の皆様の力になっていきたいと,決意を新たにしたところです。
あらためまして,今後とも,どうぞよろしくお願いします。
研修会のお知らせ
平成28年11月18日(金) 14:00~16:00(受付13:30~) @豊前市総合福祉センター2階視聴覚室 (豊前市大字吉木955)
以上の日程・場所で,「成年後見制度について」と題して,研修会を行います。私も含め,弁護士3人によって,工夫を凝らして,楽しくも勉強になる2時間をお届けします。 参加対象者は,「希望する地域住民及び障害福祉サービス事業所職員(または従事者)」とされているようです。
たくさんのご参加をお待ちしております。