私(西村幸太郎)の一連のブログ記事です。私がどういう人間なのか、どういう活動をしているのか、どんなことを考えているのか、どんな知識やスキルを持っているのか、信頼に足る弁護士か、などなど、たくさんの疑問をお持ちの方もおられると思います。そのような方々は、是非こちらの記事を御覧ください。

成年後見等申立て‐どんな資料が役立つ?

豊前市は,高齢者(65歳以上)の割合が,人口の4割に達しようとしています。高齢化率が上がっているのは,どこの自治体も同じではないかと思います。 相談を受けて感じるのは,ご本人様に自覚はなくとも,支援者等からみれば,成年後見等の検討の必要がありそうな事案が多いことです。一方で,お金がかかるではないか,どうすればいいかわからない,面倒である…。いろいろな理由で,棚上げにされてしまっている現状があるのではないかということです。

この記事では,「どうすればいいかわからない」の部分に焦点をあて,とりあえず自分でやってみようとか,勉強してみようなどという場合に,どんな資料を参照するのが有効か,書いてみます。

私がおすすめするのは,福岡家庭裁判所が出している,「成年後見申立ての手引き」(H27.3版)です。(他県でも,同じように,手引きがあるようですね。) 理由は,以下のとおりです。

①一般の方向けで,非常にわかりやすい。(巷に書籍はたくさんありますが,専門的でわかりづらいものも多いです。)

②比較的薄い。(数百ページある書籍も多いです。読むにあたって挫折しないためには,重要なことだと思います。)

③利用者・家族など,一般の方に対しても,説明がしやすい。(①わかりやすいですし,Q&Aを多用するなど工夫しており,自学だけではなく説明にも使いやすいと思います。)

④実際の申立てに必要な情報が満載で,実用的。(書式もふんだんに使っています。)

⑤裁判所のホームページからダウンロード可能なので, ⅰ)無料で入手できる ⅱ)ご本人様・利用者・支援者などの間で情報共有ができ,連携がスムーズになる。(各々がバラバラの書籍を使っていると,こうはいきませんよね。)

⑥姉妹版の成年後見人のためのQ&A(1)(2)(H28.3版)があるので,実際の後見業務まで学ぶこともできる。

⑦判断する裁判所自身が出しているもので,信頼できる。(書籍はピンからキリまであります。)

仮に,とりあえず自分で勉強してみて,無理そうだったら,専門家への依頼も検討してみたいという方がおられましたら,これらを読んでみてから判断してはいかがでしょうか。 すでに,申立てをしようと決めている方々にとっても,今後どのように手続を進めていくのか/進んでいくのかを把握する上で,とても役に立つと思います。

成年後見等の制度は,ご本人様の権利利益を守りたいと思って利用する反面,ご本人様の権利を制限してしまうものでもあるので,弁護士にとっても,利用すべきか否かは,悩ましい場合が多いです。地域の方々と一緒に,最もご本人様のためになる方法について,考えていけたらと思っています。

研修会のお知らせ

平成28年11月18日(金) 14:00~16:00(受付13:30~) @豊前市総合福祉センター2階視聴覚室 (豊前市大字吉木955)

以上の日程・場所で,「成年後見制度について」と題して,研修会を行います。私も含め,弁護士3人によって,工夫を凝らして,楽しくも勉強になる2時間をお届けします。 参加対象者は,「希望する地域住民及び障害福祉サービス事業所職員(または従事者)」とされているようです。

たくさんのご参加をお待ちしております。

事務所披露会

みなさま,あらためまして,所長の西村幸太郎です。 どうぞよろしくお願いします。

平成28年11月2日,当事務所のお披露目会を企画させていただきました。 予想を超える多数の方々がご来所くださり,盛況のうちに,披露会を終えることができました。厚く御礼申し上げます。

みなさまに支えられた事務所であることを,改めて確認することができた1日でした。 これからも,豊前をはじめ,地域の方々のため,全力を尽くしてまいりますので,どうぞよろしくお願いします。enter image description here enter image description here enter image description here enter image description here enter image description here